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「食べてすぐ寝ると牛になる」は嘘!?ダイエットの新常識がここに

ダイエットの知識

よく両親に「食べてすぐ寝ると牛になるよ」と言われたことがある方も多いのではないかと思います。

これは「行儀が悪い」という意味で、子供を叱るときに使われたことわざですが牛のように太るという解釈をしている方も多いのではないでしょうか。

確かに夜遅くに食事をしてすぐ寝ると太るようなイメージがあります。
でも実際どうなのでしょうか。

この記事では食べてすぐ寝ると牛になる(太る)のかについて詳しく解説していきます。

「食べてすぐ寝ると牛になる」は嘘!?ダイエットの新常識がここに

「食べてすぐ寝ると牛になる」の本当の意味は行儀が悪いという意味なのですが、なぜ“太る”という印象が強くなってしまったのでしょうか。

これは恐らく夜遅くにご飯を食べてすぐ寝ると太るという印象から来ていると思われますが、
そもそも夜遅くにご飯を食べてすぐ寝ると本当に太るのでしょうか。

これにはBMAL1(ビーマル1)という時計遺伝子が関係しています。
BMAL1とは「Brain and Muscle Arnt-Like 1」の略で夜に増加する時計遺伝子です。

BMAL1の量は午前2:00にもっとも増え、午後14:00にもっとも減る性質があります。

例えば夜0:00に寝る人がその直前に食事をしてしまうと、BMAL1の量が1番多い午前2:00付近で血糖値は高い状態になり、脂肪が蓄積されやすいと言われてきました。

だから「夜遅くにご飯を食べてすぐ寝ると太りやすい」と言われてきたのです。

夜遅くに食べてすぐ寝ても大丈夫なわけ

ここまで聞くと確かに夜遅くにご飯を食べてすぐ寝るのはご法度な気もしますが、実はそんなことはありません。

一般的に夕食から寝るまでに2時間以上空けた方が良いと言われたりしますが、
岡山大学の研究で、夕食後2時間以内に寝ても血糖値やHbAlc(糖尿病のリスクの指標)に悪影響はないとし、喫煙やアルコール摂取を控えるべきだとしています。

また、私たちは全員「朝起きて夜に寝る」という生活リズムを送っているわけではありません。

仮に午前0:00に起きる人がいれば、朝食がもっとも太りやすいタイミングになってしまいます。

だから夜遅くに食べてすぐに寝ても太らないのです。しかしながら夜遅くに食べるのであれば糖質をがっつり摂るような食事は控えた方が良いでしょう。

【高齢者は特に注意】食べてすぐ寝ると逆流性食道炎の危険性はある

出典:New algorithm for the treatment of gastro-oesophageal reflux disease

だからと言って食べてすぐ寝るのが良いというわけではありません。
なぜなら食べてすぐ寝ると逆流性食道炎を引き起こす可能性があります。

最近テレビCMなどでも「逆流性食道炎」という言葉を耳にすることが増えてきましたが、この病気は胃から胃酸が逆流して食道に炎症が起こり、胸焼けやゲップなどの症状を引き起こす病気です。

食道には胃と違って粘液がないため酸に弱く炎症を引き起こしてしまいます。
本来、胃と食道の間には下部食道括約筋があり、この働きで食べ物が通るとき以外は閉じています。

しかし、高齢者の人ははこの括約筋が弱くなることで引き起こされる可能性があります。

また、食べ過ぎによって胃内圧が上昇したときやトレーニング中に腹圧がかかると胃内圧が上昇して引き起こされることもあります。

そして、食べてすぐ寝ることも逆流性食道炎の原因になります。

これは横になることで胃酸が逆流するからと思われがちですが、最近では食後に胃の上方に酸の層(acid pocket)ができて、それがゲップによって胃酸を逆流されるため引き起こされると言われています。

これを解決するにはゲップしにくいように仰向けではなく横向きになって寝る方が良いという説もありますが胃の形は人それぞれなので、

  • 右側を下にして寝る
  • 左側を下にして寝る

を試してみて、ゲップの出にくい態勢を選ぶと良いでしょう。

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まとめ

今回は食べてすぐ寝ると牛(太る)のかについて紹介させていただきました。

結論、夜遅くにご飯を食べてすぐ寝ても太りません。
だから安心してご飯を食べても良いでしょう。
しかし逆流性食道炎を引き起こす原因になるので特に高齢者の方は注意が必要です。

参考書籍:ダイエット ‐理論編‐: 山本義徳 業績集12
参考文献:時計遺伝子による代謝調節と疾患 著.榛葉繁紀

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