【実は逆!?】ダイエットするなら食事回数を増やした方がいい訳
あなたはダイエット時1日何回食事を摂りますか?
普通に考えると少ない方がダイエットには良いような気がしますが、実はそんなことないんです。
逆に食事回数を増やした方がダイエットには効果があるかもしれません。
この記事ではある研究結果をもとに食事回数を増やした方がいい訳について紹介していきます。
この記事の目次
【実は逆!?】ダイエットするなら食事回数を増やした方がいい訳
ダイエット時の食事回数を増やした方がいいことを証明した以下の研究があります。
平均45歳男女の肥満者を対象にした研究で、
- 1日の摂取カロリーの15%をタンパク質にして1日3食摂取した群:(A)
- 1日の摂取カロリーの35%をタンパク質にして1日3食摂取した群:(B)
- 1日の摂取カロリーの35%をタンパク質にして1日6食摂取した郡:(C)
にわけて4週間(28日間)を2サイクル行いトータル58日間に及ぶ研究を行いました。
この時の1日の摂取カロリーの比率は、
- (A)は「タンパク質(15%):脂質(25%):炭水化物(60%)」
- (B)(C)は「タンパク質(35%):脂質(20%):炭水化物(45%)」
でした。
(A)は一般的な食事をした場合で、
(B)と(C)はタンパク質を多めに摂った食事を3回摂った場合と6回摂った場合の比較として結果を見てみましょう。
食事回数が増えると体重も体脂肪も減る
それでは結果を見ていきます。
- 1日の摂取カロリーの15%をタンパク質にして1日3食摂取した群:(A)
- 1日の摂取カロリーの35%をタンパク質にして1日3食摂取した群:(B)
- 1日の摂取カロリーの35%をタンパク質にして1日6食摂取した郡:(C)
タンパク質を増やすと体重は2倍落ちた

1日3食の一般的な食事をした場合は体重の平均値は−1.8%減でした。
しかしタンパク質を増やして1日に同じ回数の食事をした場合は−4.0%減とタンパク質の割合を増やすだけで体重が約2倍も落ちました。
このような結果になったのは食事誘発性熱産生(DIT)が関係していると言えます。
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体脂肪は食事回数を増やした方が2倍減る
タンパク質を多く含む食事をすることで体重が落ちやすくなることはわかりましたが、体脂肪に関しては食事回数を増やした方が落ちそうです。

1日3食の一般的な食事をした場合の体脂肪の平均値は−3.0%減でした。
しかしタンパク質を増やして1日6回食事をした場合は−7.5%減と2倍以上の体脂肪が落ちたのです。
また、タンパク質を増やした食事を1日3回摂った場合よりも6回摂った場合の方が、より多くの体脂肪が落ちました。
そして特にお腹の脂肪が顕著に落ちたのです。
食事回数を増やすとお腹の脂肪は3倍以上落ちる
ダイエットのきっかけを作るとも言えるお腹にたまった醜い脂肪。
気にならない人はいないはず。
そして食事回数を増やすことによってお腹の脂肪が顕著に落ちたのです。

一般的な食事をした場合のお腹の脂肪は−5.0%減でしたが食事回数を6回に増やした場合−16.0%と3倍以上も落ちたのです。
これらの結果から分かるように、食事回数を増やすことはダイエットに有利に働きます。
また、注目してもらいたいのは、(B)と(C)の部分で、
1日の摂取カロリーや比率は同じなのに3食を6食に分けることで、特にお腹周りの脂肪が落ちたということです。
ただ1日6食の食事をした(C)は体重の減少があまり良くないように見えます。
しかしこれは除脂肪体重が増えたからこのような結果になったのです。
食事回数を増やすと除脂肪体重が増加した
基本的にダイエットをすると筋肉量(=除脂肪体重)が減ります。特に食事の量を減らすようなダイエットは体重も減りますがその分筋肉も減ります。
筋肉が減ると代謝が落ちるのでできるだけ筋肉量を維持したままダイエットしたいところですが、1日3回の食事だと除脂肪体重は落ちてしまうようです。
- (A):44.0kgから43.4kgに減少
- (B):49.8kgから48.9kgに減少
- (C):45.7kgから46.3kgに増加
しかし食事回数を増やした場合は除脂肪体重が増えたのです。
この実験では特にトレーニングは行っていないので食事内容を変えただけで、
除脂肪体重が増加したということになります。
だから筋肉を減らさず体重や体脂肪を落とすには食事回数を増やし、タンパク質の摂取量を増やすことがカギと言えそうです。
※除脂肪体重とは
体重から体脂肪を引いた体重のことで、筋肉・骨・内臓・水分が含まれます。
まとめ
今回はダイエット時に食事回数を増やした方がいい訳について、ある研究結果をもとに解説させていただきました。
ダイエット時は食事回数を増やし、できるだけタンパク質の量を多く摂ることで体重、体脂肪を落とし、筋肉を落とさないダイエットができます。
くれぐれも食事をしないというダイエットはしないように。
まずは食事回数を増やすところから始めてみましょう。
参考書籍:
ダイエット ‐理論編‐: 山本義徳 業績集12 山本義徳業績集12
これからダイエットをする方は、まずダイエットを始める前に1日にどのくらいのカロリーを摂っていて、どのくらいのカロリーに抑えれば痩せられるのか把握するところから始めましょう。