筋トレで手に豆ができてしまう理由とその対策とは
筋トレをしていると手に「豆」ができてきます。
これはごく自然なことで仕方のないことなのですが、
マメができることで筋トレ中に痛みが出て、そこに気を取られてしまい思うような筋トレができなくなってしまったり、豆が潰れれば流血したりして筋トレ自体ができなくなることもあります。
そのようにならないために今回は、
「豆ができる原因と豆ができにくくなるグリップの仕方」
についてお話しさせていただきます。
筋トレで手に豆ができる原因
ジムでマッチョの人に手のひらを見せてもらうと、恐らくそこには硬くなった「豆」があるでしょう。
豆は「努力の証」といえばそうかもしれませんが、豆に意識を取られて筋トレに集中できなくなる事があることも事実だと思います。
私自身が何度も経験したので他にも共感できる人はいるのではないでしょうか。
そんな豆には実は「手を切ったり、水ぶくれができるのを防ぐ役割」があります。
バーベルやダンベルを握るたびに手が切れたり、水ぶくれになったらいつまでたっても筋トレに集中することはできませんよね。
それを防ぐために豆ができるのです。
そして筋トレで筋肉にストレスを与えることで筋肉が大きくなっていくように、
豆も皮膚が擦れたり、たたまれたりというストレスを受けることによって、
その部分に厚みができていきます。(ストレスに適応していく)
また、バーベルやダンベルの握り方が悪いと過剰に豆ができる場合があります。
握る時に豆のでき方など気にする人は少ないかもしれませんが、知っていて損はないと思います。
豆ができやすい位置

ほとんどの人は遠位手掌皮線という部分の辺りで豆ができやすくなります。
特に薬指の付け根付近で豆が潰れやすいです。
指輪をしている人は薬指の皮膚が硬くなっている影響で特に潰れやすいです。
豆ができやすい手の位置


私含めて多くの人は、バーベルやダンベルを握る時に手のひらの真ん中で握ろうとしているような気がします。
そこからバーベルやダンベルに手を巻きつけていくと、指の付け根付近にシワができる事が確認できるかと思います。
そして引く動作の時にバーベルやダンベルが動くため、
このシワに擦れて皮膚にストレスがかかり豆ができやすくなってしまうのです。
豆ができにくい手の位置


結局手のひらの真ん中でバーベルやダンベルを握っても、引く動作の時に指の付け根付近まで落ちてしまいます。
そしてそれが原因で豆をできやすくしているのだから、最初から指の付け根付近でバーベルやダンベルを握ってしまえばいいのです。
このようにすることでスライドしにくくなるためマメはできにくくなります。
豆予防にトレーニンググローブは有効か?

豆を作らないために「トレーニンググローブ」などを使っている人もいるかもしれません。
私自身も豆が痛くて筋トレに集中できない時に使用していますが、日常的に使用する事はあまりおすすめできません。
高重量のダンベルを握った事がある人は体感した事があるかもしれませんが、
ダンベルの場合重いダンベルほど持ち手が太くなり、握りにくくなります。(ダンベルのブランドにもよりますが)
特にトレーニンググローブの中には「指の付け根〜遠位手掌皮線」付近にかけて豆をできにくくするためか、クッションのようなものが入っているものもあります。
これでは握りにくくて低重量のダンベルを持っているに、
あたかも、「高重量のダンベルを持っているかのような握りにくさ」を実現してしまいます。
だから、「豆を作りたくない」や「豆が痛い」などの理由がない限りは、
素手での筋トレをおすすめします。
ちなみに私はゴールドジムの「プロトレーニンググローブ(ダブルベルト)」を使用しています。
「プロ」って言う名前がカッコイイと思って買ったのですが、確かに使いやすいし耐久性も抜群です。
前に安いトレーニンググローブを買ってすぐに破けて使い物にならなくなったので、長く使いたいのであれば少し値段は張りますが良いものを選んだ方がいいと思います。
また、最近のジムではチョークを使っていいところがほとんど無いような気がするのですが、チョークを使うことによって豆をできにくくする事ができます。
チョークには皮膚を乾燥させて引き締める効果があり、先ほど説明した皮膚のシワにバーベルやダンベルの荷重がかかっても問題がないのです。
まとめ
筋トレをしていれば、豆ができる事はごく自然なことで、特に問題があるわけではありません。
しかし豆ができることにより筋トレに集中できなくなったり、豆が潰れれば筋トレをできなくなるかもしれません。
豆を作りにくくするためにはグリップを改める必要があるかもしれません。
豆は引く動作の時に、手の平の中でバーベルやダンベルが動き皮膚と擦れることでできやすくなります。
多くの人は無意識に手のひらの真ん中でバーベルやダンベルを握ろうとするため引く動作の時にどうしても動いてしまいます。
豆をできにくくするためには手のひらの真ん中で握るのではなく、手の平の指の付け根付近で握ることを意識しましょう。
このようにする事で手のひらの中でダンベルやバーベルは動きにくくなり、豆はできにくくなります。
また、豆を作らないためにと筋トレ中にトレーニンググローブを日常的に使用する事は避けた方が良いでしょう。
トレーニンググローブのせいでバーベルやダンベルの持ち手が太くなってしまい、握りにくくなるからです。
しかし「豆を作りたくない」「豆が痛くて筋トレに集中できない」などの
理由がある時はトレーニンググローブは有効な1つのアイテムになるでしょう!
参考文献: