脚の筋トレの代表格ともいえるスクワットですが、同じような部位を鍛えられるレッグプレスという種目もあります。
スクワットはかなりきつい筋トレですが、レッグプレスはスクワットほどキツくはない印象。
レッグプレスでもスクワットと同様の効果が得られるのであれば比較的“楽”なレッグプレスを選びたいところですが、どっちを選べば良いのでしょうか。
この記事ではスクワットとレッグプレスの違いやどっちが最適な筋トレなのかについて紹介していきます。
スクワットとレッグプレスの違いとは?どっちが良いの?
スクワットはかなりきつい筋トレですが、レッグプレスは比較的“楽”な印象。
だからレッグプレスの方が重い重量を扱えるし、より効果的な筋トレな気もしますが果たしてどっちが良いのでしょうか。
レッグプレスとスクワットには大きく3つの違いがあります。
- 軌道が確保されているか否か
- 可動範囲の違い
- 安全性の違い
違い①軌道が確保されているか否か

レッグプレスは軌道が確保されているため、基本的にバランスを崩すことはありません。
それに対しスクワットは、バーベルを担いで両脚2本でバランスを保たなければなりません。
だからバランスを保つために多くの筋肉が働きます。
スクワットをやったことがある方であればスクワットをしていてバランスを崩しかけた経験がある方も多いのではないでしょうか。
このバランスを保つために体幹などの多くの筋肉に働きかけます。
だから1度に多くの部位を鍛えられるのです。
逆にレッグプレスの場合は軌道が確保されているため体幹などは鍛えられませんが、より重い重量を扱えるという特徴があります。
違い②可動範囲の違い
レッグプレススタート位置はスネと太ももが90度になるようにシートの位置を調整して行い、このとき股関節の角度は90度程度になっています。
それに対してスクワットのスタート位置は身体は直立しているため股関節の角度は0度になっています。
- レッグプレスマシーンで股関節が140度になるまでしゃがみこむと、
可動範囲は140度−90度=50度 - スクワットで少し浅く股関節が120度になるまでしゃがみこんだとしても、
可動範囲120度−0度=120度
レッグプレスではスタート位置で股関節が曲がってしまっているため、そのぶん可動範囲が狭くなってしまうのです
だから筋トレの種目としてはあまり効率的とは言えません。
筋肉をつけるには重量も確かに重要ですが可動範囲をできるだけ広く取るということも重要だからです。
脚の筋トレのバリエーションとしてこの違いを利用しつつ活用すると良いでしょう。
違い③安全性の問題

先ほどもお話しした通り、スクワットはバランスを崩しやすいので危ない種目とも言えますが、実はレッグプレスにも危険はあります。
なぜならレッグプレスの場合、脳の血圧が上がり血管が切れてしまう可能性があるからです。
スクワットを行うときは当たり前に頭は常に上にある状態です。
しかしレッグプレスではその逆で頭が下にあります。
だからスクワットを行なっているときは比較的血圧は上がりにくいのですが、レッグプレスの場合は血圧が上がりやすいのです。
なのでレッグプレスを行うときは決して息を止めないこと。
息を吸いながら下し、吐きながら上げることを徹底してください。
まとめ
今回はスクワットとレッグプレスの違いと、どっちが良い筋トレなのかということについてお話しさせていただきました。
結論どっちが良いかというと、どちらも良いです。
しかし、どちらにも特徴があることは覚えておいてください。
- スクワット→多くの筋肉が働き稼働範囲が広く取れる
- レッグプレス→重い重量を扱える
どっちも鍛えられるメインの部位は同じですが、筋トレのバリエーションの1つとして行うと良いでしょう。
参考書籍:
部位別トレーニング法 -肩と腕、脚編-: 山本義徳 業績集 11 山本義徳業績集